「二重窓にすると本当に暖かくなるの?」「DIYでも設置できる?」そんな疑問をお持ちの方に向けて、二重窓(内窓)の費用・効果・施工方法を徹底解説します。
二重窓とは、今ある窓の室内側にもう1枚窓を設置して窓を二重構造にするリフォーム方法です。窓と窓の間に空気層ができることで断熱性能が向上し、結露の軽減や防音効果も期待できます。
施工時間は1箇所あたり30分〜1時間程度と短く、大がかりな工事が不要なため、賃貸住宅やマンションでも設置しやすいのが大きな魅力です。

二重窓の費用相場
二重窓(内窓)の設置費用は、窓のサイズによって異なります。商品代と施工費を含めた費用相場は以下のとおりです。
| 窓の種類 | サイズ目安 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 小窓(浴室・トイレなど) | 幅60cm×高さ90cm程度 | 約3万円〜5万円 |
| 腰高窓(各居室) | 幅120cm×高さ90cm程度 | 約5万円〜8万円 |
| 掃き出し窓(リビングなど) | 幅180cm×高さ180cm程度 | 約8万円〜15万円 |
選ぶガラスの種類によっても費用は変動します。単板ガラスが最も安く、Low-Eペアガラスが最も高いですが、断熱効果を考えるとLow-Eペアガラスがおすすめです。
二重窓の効果
断熱効果:窓からの熱の出入りを約6割カット
二重窓を設置すると、窓と窓の間にできる空気層が断熱材の役割を果たします。窓由来の熱損失を抑えることで、冷暖房費が年間約2万円〜3万円削減できます。
結露軽減:カビ・ダニの発生を抑える
室内側のガラス面の表面温度が下がりにくくなるため、冬場の結露が大幅に軽減されます。結露によるカビやダニの発生を抑え、アレルギーの予防にもつながります。
ただ、内窓の設置までにはどうしても準備期間が必要です。今シーズンの結露をひとまず抑えたいという方は、窓に貼るタイプの結露防止シートを併用するという手もあります。
防音効果:外部の騒音を大幅カット
二重窓にすることで、外部からの騒音を約15〜25dB程度カットできると言われています。交通量の多い道路沿いにお住まいの方には特に効果的です。

紫外線カット:家具の日焼け防止
Low-Eガラスを選べば、紫外線カット効果も得られます。家具やフローリングの色あせを防ぎ、室内の快適性がさらに向上します。
二重窓をDIYで設置する方法
市販の内窓キットを使えば、DIYでの設置も可能です。主なDIY方法を紹介します。
方法1:市販の内窓キットを使う
LIXIL「インプラス」やYKK AP「プラマードU」などのメーカー品は、サイズをオーダーして自分で取り付けることもできます。必要な道具は電動ドライバー、メジャー、水平器程度です。
DIY設置の手順
- 窓枠の幅・高さ・奥行きを正確に計測する
- メーカーのウェブサイトやホームセンターでサイズを指定して注文
- 届いた枠をビスで窓枠に固定する
- ガラス戸をはめ込んで完成
サイズオーダー品のほか、規格サイズの内窓キットも通販で手に入ります。取り付け例やレビューを見ながら検討したい方はチェックしてみてください。
方法2:ポリカーボネート板で簡易内窓を作る
ホームセンターで購入できるポリカーボネート板とレールを使って、簡易的な二重窓を作る方法です。費用は1箇所あたり3,000円〜5,000円程度と格安ですが、気密性や断熱性能はメーカー品に劣ります。
DIYの注意点
- 採寸ミスがあるとガラス戸がはまらない、隙間ができるなどのトラブルが起こります。計測は特に慎重に行いましょう
- DIYで設置した場合、補助金の対象外となるケースがほとんどです。補助金を活用する場合はプロの施工業者に依頼することが条件になります
- 賃貸住宅の場合、窓枠にビスを打つ施工は原状回復が難しいため、管理者に事前確認が必要です
ホームセンターまで板を引き取りに行くのが大変という場合は、カット済みのポリカーボネート板を通販で取り寄せる方法もあります。

補助金を活用してお得に設置する
先進的窓リノベ事業
二重窓の設置は「先進的窓リノベ事業」の補助対象です。1箇所あたり78,000円〜239,000円の補助が受けられ、窓のサイズが大きいほど補助金額も大きくなります。
例えば、掃き出し窓2箇所と腰高窓4箇所に内窓を設置した場合、合計約60万円の工事費に対して約25万円〜35万円の補助金が受けられるケースもあります。補助金を活用すれば実質負担は25万円〜35万円程度に抑えられます。
補助金を受けるための条件
- 登録された施工業者による施工であること
- 指定された性能基準を満たす製品を使用すること
- 工事完了後に申請手続きを行うこと
メーカー別おすすめ内窓
LIXIL「インプラス」
内窓の代名詞的存在で、国内シェアが高い定番製品です。カラーバリエーションが豊富で、インテリアに合わせて選べます。Low-Eペアガラス仕様を選べば高い断熱性能を発揮します。
YKK AP「プラマードU」
樹脂フレームの気密性が高く、断熱・防音性能に優れています。独自の「ダストバリア」機能でフレームの隙間からのホコリ侵入を抑えます。
AGC「まどまど」
ガラスメーカーならではの高性能ガラスが特徴。真空ガラス「スペーシア」を選べば、薄い厚みで高い断熱効果を実現できます。
二重窓と他の省エネ対策との組み合わせ
二重窓は単体でも効果がありますが、他の省エネ対策と組み合わせることでさらに大きな節約効果を発揮します。
二重窓 × 遮熱カーテン
二重窓で断熱性能を高めたうえで、遮熱カーテンを併用すると夏の日射熱対策が強化されます。窓の断熱と日射遮蔽の両方をカバーすることで、冷暖房の効率が大幅にアップします。
二重窓 × 太陽光発電
断熱性能を高めた住宅は冷暖房の消費電力が少なくなるため、太陽光で発電した電気をより多く売電や他の用途に回せるようになります。二重窓による断熱リフォームと太陽光発電の導入を同時に検討するのもおすすめです。
二重窓 × 床断熱・天井断熱
窓の断熱だけでなく、床や天井の断熱も合わせて行うことで、家全体の断熱性能をバランスよく向上させることができます。リフォーム業者に相談すれば、優先順位の高い箇所から効率よく施工するプランを提案してもらえます。

二重窓の施工事例
事例1:築30年の戸建て(4LDK)
リビングの掃き出し窓2箇所と各居室の腰高窓4箇所に内窓を設置。工事費用は約55万円で、補助金を活用して実質負担は約28万円に。冬場の暖房費が月約4,000円下がり、結露もほぼ解消されました。
事例2:マンション(3LDK)
北向きのリビングと寝室の計3箇所に内窓を設置。工事費用は約25万円で、補助金活用後の実質負担は約12万円。窓際の冷えが大幅に改善し、エアコンの設定温度を2度下げても快適に過ごせるようになりました。
よくある質問(Q&A)
Q. 二重窓にすると結露は完全になくなりますか?
完全にゼロにはなりませんが、大幅に軽減されます。室内の湿度が極端に高い場合は結露が発生することもあるため、適度な換気も併せて行うことが大切です。
Q. 二重窓の寿命はどれくらいですか?
一般的に20年以上使えると言われています。ゴムパッキンの劣化は10年程度で起きる場合がありますが、部品交換で対応可能です。
Q. 二重窓にすると部屋が暗くなりませんか?
多少の光量低下はありますが、体感的にはほとんど気にならないレベルです。透明ガラスを選べば明るさへの影響は最小限に抑えられます。
Q. 賃貸でも二重窓を設置できますか?
賃貸住宅でも内窓の設置は可能ですが、窓枠にビスを打つ施工は原状回復が求められるため、管理会社や大家さんへの事前確認が必要です。ポリカーボネート板を使った簡易内窓であれば、両面テープやつっぱり棒で固定する方法もあり、原状回復しやすいのがメリットです。なお、賃貸住宅の場合は補助金の対象外となるケースがほとんどですのでご注意ください。
まとめ:二重窓は手軽で効果の高い省エネリフォーム
二重窓(内窓)は、断熱・結露対策・防音の3つの効果を短時間・低コストで実現できるお得なリフォームです。補助金を活用すれば実質負担もかなり抑えられます。
DIYでの設置も可能ですが、補助金を活用するならプロの施工業者に依頼するのがおすすめです。まずは複数の業者から見積もりを取って、費用と効果を比較してみてください。
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