V2H(Vehicle to Home)は電気自動車(EV)のバッテリーを家庭用蓄電池のように使える仕組みで、近年注目を集めています。ただし、V2H機器の導入費用は決して安くないため、「補助金で少しでもお得に導入したい!」と考える方が多いですよね。
この記事では、V2Hの補助金の条件・金額・申請方法をわかりやすくまとめました。V2Hの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
※補助金の情報は記事執筆時点のものです。最新の条件・金額・受付状況は、必ず公式サイトで確認してください。
V2Hに使える補助金「CEV補助金」とは?
V2Hの導入に利用できる主な国の補助金は、「CEV補助金」(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)です。この補助金はEV・PHEV・FCV(燃料電池自動車)などのクリーンエネルギー車と、その充放電設備(V2H)の導入を支援するものです。
V2H向けCEV補助金の金額
| 費用項目 | 補助上限額 |
|---|---|
| V2H設備購入費 | 最大75万円 |
| 設置工事費 | 最大55万円 |
| 合計 | 最大130万円 |
※補助額は機器の種類や設置条件、申請年度によって変わります。詳細は公式サイトで確認してください。

CEV補助金の申請条件
V2HのCEV補助金を受けるには、いくつかの条件をクリアする必要があります。主な条件を確認しておきましょう。
主な条件
- 電気自動車(EV)やPHEVなど対象車両を所有していること(車検証の提出が必要)
- V2Hの設置場所が住民登録のある住所であること
- 補助対象として登録されているV2H機器を導入すること
- 設置したV2Hを5年以上保有すること(5年以内に処分した場合は補助金の返納が必要)
- 申請者本人が使用すること(転売目的は不可)
対象となるV2H機器
CEV補助金の対象となるV2H機器は、補助金事業の公式サイトで一覧が公開されています。記事執筆時点で対象となっている主なメーカーは以下の通りです。
- ニチコン(EVパワー・ステーションシリーズ)
- デンソー(V2Hシリーズ)
- パナソニック(eneplat等)
- シャープ
- 長州産業
※対象機器は随時更新されます。最新の対象リストは補助金事業の公式サイトで確認してください。
CEV補助金を利用するには、EV・PHEVなどの対象車両の保有が前提条件です。「V2H機器だけ」を導入する場合は対象外となる可能性があるため、必ず事前に条件を確認しましょう。
CEV補助金の申請方法と流れ
CEV補助金の申請は、基本的に以下の流れで進みます。
申請の流れ
- 対象機器・条件の確認:導入予定のV2H機器がCEV補助金の対象リストに含まれているか確認
- 施工業者の選定・見積もり取得:V2Hの設置に対応した業者から見積もりを取る
- V2H機器の設置工事:業者による設置工事が完了
- 補助金の申請:オンラインで申請書類を提出(身分証明書・図面・見積書・車検証などが必要)
- 審査・交付決定:審査が通ると交付決定が通知される
- 補助金の入金:指定口座に補助金が振り込まれる
申請に必要な書類
- 申請者の身分証明書
- V2H機器の設置に関する図面・仕様書
- 見積書・領収書
- 対象車両の車検証の写し
- 設置場所の住所を証明する書類

CEV補助金の申請時期と注意点
申請受付時期
CEV補助金の受付時期は年度によって異なりますが、記事執筆時点の情報では7月〜9月頃の開始が見込まれています。ただし、予算が決まっているため、予算消化次第で受付が終了します。
予算消化が早い!早めの申請が鉄則
V2HのCEV補助金は人気が高く、過去には受付開始から1〜2ヶ月程度で予算上限に達して募集終了になった年度もあります。「受付が始まったらすぐに申請する」くらいの気持ちで準備しておくのがおすすめです。
5年間の保有義務
補助金を受けたV2H機器は、5年間は処分・譲渡ができません。5年以内に処分した場合は、補助金の全額または一部を返納する必要があります。短期間での引っ越しや車の買い替えを予定している方は注意してください。
- 受付開始のタイミングを逃さない(7〜9月頃の見込み)
- 予算消化が早いため、事前準備をしっかりと
- 5年間の保有義務あり。途中処分は補助金返納
- 申請代行してくれる業者を選ぶと手続きが楽
自治体独自のV2H補助金も活用しよう
国のCEV補助金に加えて、自治体独自のV2H補助金が用意されている場合もあります。CEV補助金と自治体の補助金は併用できるケースが多いので、合わせて活用するとさらにお得です。
V2H補助金がある自治体の例
- 東京都:V2Hを含むEV充放電設備に対する独自補助あり
- 神奈川県・埼玉県・千葉県:一部市町村でV2H対応の補助金を実施
- その他の府県:市町村レベルでV2H補助金が設定されているケースがある
お住まいの自治体にV2H補助金があるかどうかは、自治体のホームページで「V2H」「充放電設備」「EV」などのキーワードで検索してみてください。

V2H導入のメリットをおさらい
補助金を活用してV2Hを導入すると、どんなメリットがあるのか改めて確認しておきましょう。
EVが巨大な蓄電池になる
一般的な家庭用蓄電池の容量は5〜15kWh程度ですが、EVのバッテリー容量は40〜100kWhと桁違いです。V2Hを導入すれば、EVを「走る蓄電池」として自宅の電力供給に使えるようになります。満充電のEVがあれば、一般家庭の2〜4日分の電力をまかなうことも可能です。
停電時の非常用電源として活躍
V2Hがあれば、停電時にEVのバッテリーから自宅に電力を供給できます。台風や地震などの災害時に数日間の電力を確保できるのは、大きな安心感につながります。
太陽光発電との相性が抜群
日中に太陽光で発電した電力をEVに充電し、夜間にV2Hを通じて自宅に放電する。このサイクルを繰り返すことで、電力の自給自足に大きく近づくことができます。電気代の削減効果は、太陽光+蓄電池の組み合わせよりもさらに大きくなる可能性があります。
EVの充電コストを削減できる
V2Hを使えば、夜間の割安な電力でEVを充電し、日中の高い時間帯に家庭で使うことで電気代を最適化できます。太陽光発電と組み合わせれば、EVの充電コストを大幅に抑えることも可能です。

V2H導入時の注意点
V2Hの補助金を活用して導入する際に、事前に知っておくべき注意点をまとめました。
対応車種が限られている
すべてのEV・PHEVがV2Hに対応しているわけではありません。V2H対応の車種は「CHAdeMO規格」の充放電に対応している車両に限られます。日産リーフ・日産サクラ・三菱アウトランダーPHEV・トヨタbZ4Xなどが対応していますが、テスラなど一部メーカーの車両は非対応の場合もあります。導入前に必ず確認しましょう。
EVバッテリーの劣化への影響
V2Hで充放電を繰り返すと、EVのバッテリーの劣化が早まるのではないかと心配する方もいます。確かに充放電回数が増えれば劣化は進みますが、家庭用の充放電レベルであればバッテリーへの影響は限定的とされています。ただし、メーカーの保証条件でV2Hの使用による劣化がカバーされるかどうかは確認しておきましょう。
設置スペースの確保
V2H機器は壁掛け型やスタンド型がありますが、いずれも駐車スペースの近くに設置する必要があります。EVと機器をケーブルで接続するため、駐車場の配置や建物の構造によっては設置場所が限られることがあります。
V2H補助金に関するよくある質問
Q. EVをこれから購入する場合でも補助金は使えますか?
はい、EVの新規購入とV2Hの導入を同時に行う場合でも、条件を満たせばCEV補助金を利用できます。EV自体の購入補助金も別途申請できるケースがあるので、EV購入とV2H設置を合わせて検討するのがおすすめです。
Q. PHEVでもV2H補助金の対象になりますか?
はい、PHEV(プラグインハイブリッド車)もCEV補助金の対象車両に含まれています。ただし、車種によってV2H対応・非対応があるため、お持ちの車がV2Hに対応しているかどうかは事前に確認してください。
Q. 蓄電池とV2Hの補助金は併用できますか?
蓄電池のDR補助金とV2HのCEV補助金は、制度が異なるため併用できるケースがあります。ただし、年度によって条件が変わるため、最新の規定を確認した上で申請してください。
Q. V2Hの設置にかかる費用はどれくらいですか?
V2H機器の本体価格は40万〜100万円程度、設置工事費は15万〜40万円程度が目安です。トータルで55万〜140万円程度の費用がかかりますが、補助金を活用すれば実質負担を大幅に抑えられます。
まとめ:V2H補助金を活用してお得にEVライフを始めよう
V2Hの導入には国のCEV補助金が利用でき、設備費・工事費合わせて最大130万円程度の補助を受けられる可能性があります。さらに自治体独自の補助金を併用すれば、実質負担をさらに軽減できます。
ただし、CEV補助金は予算消化が早いため、受付開始のタイミングを逃さないよう事前準備が重要です。申請に必要な書類を早めに揃えておきましょう。
V2Hの導入を検討中の方は、ソーラーパートナーズやエコでんちなどの一括見積もりサービスで、補助金を含めた導入費用のシミュレーションを依頼してみてください。



