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太陽光発電の廃棄費用積立が義務化!対象・金額・制度の仕組みを解説

太陽光発電

太陽光発電設備の「廃棄費用の積立が義務化された」というニュースを聞いて、「自分の太陽光パネルも対象なの?」「いくら積み立てるの?」と心配になった方もいるのではないでしょうか。

この記事では、2022年7月から始まった太陽光発電設備の廃棄等費用積立制度について、対象となる設備の条件、積立金額、制度の仕組みをわかりやすく解説します。

ナビ助
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廃棄費用の積立は、将来のパネル処分を確実にするための大事な制度だよ。対象かどうか、まずは確認してみよう!

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廃棄等費用積立制度とは

廃棄等費用積立制度は、太陽光発電設備の適正な廃棄を確保するために設けられた制度です。2022年7月に施行された改正再エネ特措法に基づき、対象となる発電事業者は設備の廃棄費用を計画的に積み立てることが義務付けられました。

制度が作られた背景

2019年に国が実施した調査では、廃棄費用を実際に積み立てていた発電事業者はわずか16%しかいなかったことが判明しました。将来の大量廃棄時代(2030年代〜2040年代にかけて、2012年前後に設置された大量の太陽光パネルがFIT期間満了を迎える)に備え、不法投棄を防止し、設備が確実に適正処理されるよう制度化されたものです。

環境省の推計では、太陽光パネルの廃棄量は2030年代後半にピークを迎え、年間約17万〜28万トンに達するとされています。この膨大な量を適正に処理するには、事前の費用確保が欠かせません。

ナビ助
ナビ助
全体の16%しか積み立てていなかったって、けっこう衝撃的な数字だよね。だから国が義務化に踏み切ったんだ

対象となる設備

ポイント

対象設備

  • FIT制度またはFIP制度の認定を受けた10kW以上の太陽光発電設備

対象外の設備

  • 10kW未満の住宅用太陽光発電設備
  • FIT/FIP制度を利用していない自家消費型の設備

つまり、一般家庭の屋根に載せている10kW未満の太陽光パネルは対象外です。産業用・事業用の10kW以上の設備が対象になります。

積立金額と積立方法

積立金額の決定方法

積立金額は、設備の出力(kW数)に応じて経済産業省が定めた単価を基に計算されます。1kWあたりの廃棄費用基準額が設定されており、この金額をFIT残存期間で按分する形で毎月積み立てます。

具体的には、源泉徴収型の積立基準額は、設備の区分に応じて1kWあたり年額600円〜1,200円程度が設定されています(FIT認定年度により異なる)。50kWの設備であれば、年間3万〜6万円程度の積立が発生する計算です。

積立開始時期

積立が始まるタイミングは、FIT/FIPの調達期間が終了する10年前からです。20年の買取期間の場合、11年目から積立がスタートします。すべての対象設備で一斉に始まるわけではなく、各設備のFIT認定時期に応じて順次開始されます。

積立方法:外部積立が原則

積立方法は「外部積立」が原則です。売電収入から自動的に廃棄費用が差し引かれ、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が管理する口座に積み立てられます。

事業者が自分で積み立てるのではなく、売電収入から天引きされる仕組みなので、積み忘れの心配がありません。

注意

外部積立では、売電収入から自動的に差し引かれるため、手取りの売電収入が減少します。投資の収支計画を立てる際は、積立による減収分も織り込んで計算する必要があります。

内部積立という選択肢

原則は外部積立ですが、一定の条件を満たす場合は「内部積立」を選択することもできます。

ポイント

内部積立の条件(主なもの)

  • 事業者が自ら積み立てる計画を提出し、経済産業大臣の承認を受けること
  • 積立金を確実に管理できる体制があること
  • 定期的な報告義務を果たすこと

ただし、内部積立は手続きが複雑で、管理負担も大きいため、多くの事業者は外部積立を選択しています。内部積立を選択する場合は、経理上の管理体制や監査対応も含めてしっかりと準備しておく必要があります。

積立金はいつ使えるのか

積み立てた廃棄費用は、実際に設備を撤去・廃棄する際に取り戻すことができます。FIT/FIP期間の終了後に設備を撤去する際、積立金の払い戻し請求を行う流れです。

なお、FIT期間中でも設備を撤去する場合は、積立金の払い戻しを受けることが可能です。ただし、払い戻しには一定の手続きが必要です。

払い戻し時には、実際に廃棄・撤去を行ったことを証明する書類(撤去工事の契約書、完了報告書、処分費の領収書など)の提出が求められます。証拠書類を残しておくことが大切です。

積立義務に違反した場合

積立義務に違反した場合は、以下のペナルティが科される可能性があります。

  • FIT/FIP認定の取消し
  • 指導・助言・命令
  • 報告徴収・立入検査

認定が取り消されると売電ができなくなるため、事業存続に直結する重大な問題です。対象事業者は制度を確実に遵守する必要があります。

ナビ助
ナビ助
認定取消しになったら売電できなくなるから、事業として致命的だよ。対象の人は制度をしっかり理解しておこう

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住宅用(10kW未満)の廃棄はどうすればいい?

10kW未満の住宅用太陽光発電は積立義務の対象外ですが、いずれは廃棄のタイミングが来ます。パネルの寿命は一般的に25〜30年程度とされているため、計画的に廃棄費用を準備しておくことが望ましいです。

住宅用パネルの撤去・廃棄費用は、1kWあたり2万〜3万円程度が目安です。5kWシステムなら10万〜15万円程度を見込んでおくとよいでしょう。自主的に毎月数千円ずつ積み立てておくと安心です。

なお、屋根の葺き替えや住宅のリフォームのタイミングに合わせてパネルを撤去すれば、足場代などの工事費を節約できるケースもあります。長期的な住宅メンテナンス計画と合わせて検討するのがおすすめです。

太陽光パネルのリサイクルの現状

太陽光パネルはガラス、アルミニウム、シリコン、銅などの有用な資源で構成されています。パネルのリサイクル技術は年々進歩しており、ガラスやアルミは高い割合で再利用されています。

環境省は太陽光パネルのリサイクルガイドラインを策定しており、適正なリサイクル処理を推進しています。将来的にはリサイクル義務化も議論されているため、廃棄・リサイクルの仕組みはさらに整備されていく見通しです。

リサイクル技術の進歩により、将来的には廃棄コストが低減する可能性もあります。パネルからシリコンや銀などの希少金属を効率的に回収する技術が実用化されれば、廃棄費用の一部をリサイクル収入で相殺できるようになるかもしれません。

事業者が今すぐ確認すべきこと

ポイント

対象事業者のチェックリスト

  • 自分の設備が10kW以上のFIT/FIP認定設備かどうか確認する
  • FIT認定日から逆算して、積立開始時期がいつになるか確認する
  • 外部積立と内部積立のどちらを選択するか検討する
  • 収支計画に積立分の減収を織り込んで再計算する
  • 中古物件を購入した場合は、前オーナーの積立状況を確認する

よくある質問(Q&A)

Q. 積立制度は既存の発電所にも適用されますか?

はい、適用されます。2022年7月より前に認定を受けた設備も対象です。ただし、積立開始時期はFIT残存期間から逆算して決まるため、すでに積立がスタートしている設備と、まだの設備があります。

Q. 積立金は設備の買い替えにも使えますか?

積立金は廃棄・撤去の費用に充てることが目的です。新しい設備への買い替え費用に直接充当することは想定されていません。

Q. 中古物件を購入した場合、積立義務はどうなりますか?

積立義務は新しい事業者に引き継がれます。前の事業者がすでに積み立てている分は引き継がれますが、購入時に積立状況を確認しておくことが重要です。

Q. 廃棄費用の積立額は変更されることがありますか?

積立基準額は経済産業省により定期的に見直されます。廃棄・リサイクル費用の実勢価格やリサイクル技術の進歩に応じて、基準額が変更される可能性があります。

まとめ

太陽光発電設備の廃棄等費用積立制度は、10kW以上のFIT/FIP認定設備が対象の義務的な積立制度です。売電収入から自動的に差し引かれる外部積立が原則で、将来の適正な設備処理を確保するために設けられました。

10kW未満の住宅用は対象外ですが、将来の廃棄に備えて自主的に準備しておくことをおすすめします。太陽光発電の導入・運用を考える際は、廃棄費用まで含めたトータルコストで検討してみてください。

参考:資源エネルギー庁「廃棄等費用積立ガイドライン」グッド・エナジー「廃棄等費用積立制度とは?」シロクマパワー「廃棄費用積立が義務化」

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